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園だより『元気いっぱい 2025年11月号』

  • fk-studio
  • 10月30日
  • 読了時間: 2分

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【願いを形にするための第一歩〜「コト」に名前をつける〜】


名前をつけることは、0から1を生み出す尊い仕事の一つだと思っています。


保護者の皆様も、お子さんの名前をどれだけ一所懸命に考えたことでしょう。

どの子の名前にも、生まれたいのちへの愛おしさと可能性が溢れています。


今夏『元気いっぱい』には、子どもたちの「場所」に名前をつけることについて書きました。今月は私たちが毎日アプリでご家庭に送り、教職員間でも共有している文章と写真の名前、クラスの「しっぽ」についてです。


か
2歳
2歳
3歳
3歳
年中
年中
年長
年長

私たちの「しっぽ」は、「クラスだより」という「モノ」ではなく、私たちの願う教育・保育に繋がる「コト」への命名です。

互いに理解を深めるために、教育活動を丁寧に伝えるという「コト」。

先生自身にとっては、書くことで保育と子どもたちに向き合う「コト」。

同じ場所で、子どもたちと大切に過ごした1日を、先生同士が共有する「コト」。

ご家族にとっては、お子さんが園の中で経験したこと、学んだことを知る「コト」。

知ることで、ご家族がお子さんの学びの営みと繋がり、園の思いと繋がる「コト」。


生き物のしっぽは、長かったり短かったり、形も様々、役割も様々です。

チーターやりすのしっぽは、走ったり木の上で活動したりする際のバランスを取る役割があります。犬や猫は、嬉しい時や友好的な気持ちを示すために、魚は泳ぐための道具として、きつねは寒い時の毛布がわりに、馬やゾウは虫を追い払う道具としてもしっぽを使います。


しっぽは、いつも端っこにありながら、生き物にとって「要」のような役割をもっているのです。


幼稚園の真ん中にいるのは「子どもたち」。私たちの「しっぽ」も、園の営みの端っこにありながら、子どもの育ちの要になっていれば幸いです。


また明日に向けて、必ず「つづき」がある「しっぽ」。明日は未来、未来は希望です。

私たちは、子どもたちのまなざしを拓くために、さまざまな教育の仕掛け(環境構成)を携えています。毎日の「しっぽ」が、私たちの願いを手渡しする役割になっていれば嬉しいです。


法人理事、1歳2歳統括担任 小林浩子

 
 
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