園だより『元気いっぱい 2025年4月号』
- fk-studio
- 4月28日
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【切り拓いていく勇気と自由と、そして持続力と】
「未来は子どもにしかない」と、2020年大阪を皮切りに、日本全国4市町、更に世界で一番貧しい国や瀬戸内を走る船にも、子どものための図書館「子ども本の森」を設計・寄贈し続けている建築家・安藤忠雄さん、83歳。
「世界の安藤」が建築家を志した原点には、一人の大工さんがいました。
中学2年生の時、木造二階建の家を建て直すため自宅に来たその大工さんは、まず一心不乱に働いている。
夜は7時8時に仕事が終わったあと、10時頃から本を読む。
少年なりに、それはすごい座学だなと思った。
そしてなによりも彼は楽しそうに生きている。
それを見て、自分も楽しそうに生きたい、と思った。
癌で五臓六腑を失いながら、今なお子ども達に力を注ぐ安藤忠雄さん。
元気のいい子どもをつくらねばならない。
考える子どもをつくらねばならない。
切り拓いていく勇気と自由と同時に、
持続力のある子どもをつくらねばならない。
そのためにも子どもたちには、幼い頃から本を読んで、豊かな感性や想像力を育んでほしい。安藤忠雄さんが命懸けで願う子どもの姿は、私たちが願う子どもの姿そのものです。
建築はチームワーク、安藤さんはそうも言いました。
教育も然り、1人ではできません。
4月、今年度も皆の良い力を合わせて、子どもたちのために前を向いて進みます。
富士中央幼稚園・教育ディレクター
法人理事 小林浩子